登園拒否の理由2
なかなか保育園に慣れずに悪戦苦闘の日々が続きましたが
入園した年の8月のお盆休み明け、突然登園拒否どころか
朝の別れ際の大泣きさえしなくなったひなちゃん。
先生たちも「きょうからひなちゃんが来るよ」と構え、
私も「また泣かれる日々が続くのか」と憂うつだったのに
なんだか拍子抜けするくらいでした。
なぜ、ひなちゃんが急に変わったのか、そのときはよくわからなかったけど
最近になって気づいたことがあります。
4月。
保育園に通うことになって、「やれやれ、これで本当に仕事に集中できる」
とほっとしたのもつかの間。
なかなか慣れずに早くお迎えに行かなければならなかったり、お休みしたりの連続で、
入園前よりさらに仕事がはかどらなくなってしまい、私は相当イライラしていたと思います。
毎日「なんとか早く保育園に行くようになってくれないか」とそればかり考えていました。
もっとはっきり言ってしまうと
「やっとやっかいばらいできると思ったのに、なんでうまくいかないの!」と
ムスメを仕事を妨げる邪魔な存在としてばかり感じていたように思います。
そしてお盆休み。
夫の実家に行って、上げ膳下げ膳、仕事もなし。
ありあまる時間の中で、久しぶりにゆったりした気持ちでムスメと過ごす時間が持てました。
そのときのことを「夏休み」というタイトルで、あるパソコン通信の会議室に書きました。
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仕事をほっぽりだして、5日間も夫の実家に行ってきた。上げ膳、下げ膳でやることもないので、毎日ムスメと遊んで暮らした。
毎日手をつないで散歩をし、水遊びをし、花火をした。小さくて柔らかい体を何度となく抱きしめ、緊張しながら花火を握る横顔を
そっと眺めたりした。
私の中に、久しぶりに「カワイクテタマラナイ!!」という気持ちがどっと湧き上がってきた。
普段だって、もちろんカワイクないわけではないけれど、仕事を再開してからの私は、「早ク寝ロー!」「勝手ニTV見テロー!」
「一人デ遊ンデクレー!」とばかり思っていて、イチャイチャ、ベタベタと暮らしていた頃の気持ちからはだいぶ遠ざかっていたよう
な気がする。
小さくてかわいい人が、刷り込みをされたアヒルの雛のように、どこに行くにもついてくる。回らない舌で、何やら一生懸命お話し
てくれる。「お母さん怪獣だぞー!!」と脅かしているのに、「キャー」といいながら、逃げずに私の胸に飛び込んできてしまう。
もしかしたら、一生の中で一番幸せかもしれないこの時期を、仕事に振り回されて、じっくりと味わうこともなく、駆け抜けていっ
てしまうことを、とても寂しく感じた夏休みだった。
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いま思うと、ムスメはこのとき、やっと「ママは私がキライなんじゃない」と実感できたんだと思います。
そんなことにも気づかずに、「なんでお盆休みから急に慣れたんだろう???」と
ずっと不思議に思っていたなんて、それほど私にはムスメが見えなくなっていたのでした。
産まれてからずっと盲目的にかわいがってくれていた母親が、ある時を境に
別人のように自分を邪魔物扱いし始めるということは、小さなムスメにとって
どんなに理不尽でどんなにつらいことだったでしょう。
仕事を始めてからこの「夏休み」を書くまでの1年半もの間、本当に私は自分の
ことしか見えなくなっていました。
先日お迎えに行ったとき、時間外の先生がこんなことを教えてくれました。
先生が「ひなちゃん、おねえちゃんになったね。ちゅうりっぷさん(入園したときの
クラス)のときは、いつも長靴を抱きしめて泣いていたのにね」(ムスメにとって
長靴が心の支えだったらしく、どんなお天気の日も赤い長靴を履いていき、そして
私が行くまで長靴を抱きしめて泣いていたのです)と言うと
ムスメが「だってね、そのときは本当にママがお迎えにきてくれるかわからなかったの」
と答えたのだそうです。
半年近くもの間、「ママがこのままいなくなってしまうんじゃないか」と怯えて
泣き続けていたひなちゃん。いまさらあやまっても遅いけど、本当に本当にごめんね・・・。
*保育園に行くようになってからも、相変わらずお昼寝は大の苦手だったひなちゃん。
最初の頃は、まわりの子がどんどん先に寝ていくことさえ恐怖!だったようで
先生とふたり外で本を読んで過ごす(泣くと他の子が眠れないので)毎日でした。
(その頃は3時頃お迎えにいっても「朝からずーっと泣いてました」と目を腫らしていて
我が子ながら、絶対にあきらめないその根性に感心したものです)
それからしばらくして、「ひとりなら寝れる」と気が付いたようで
お昼寝の時間になると、自分でずるずると布団を廊下に引っ張ってって
廊下で寝ていたそうです。
そしていまひとつ上のクラスになって、どうやらみんなと一緒のお部屋で寝れる
ようにはなったらしいのですが、相変わらず寝つきが悪く、かといって
じっとしていることもできないので、先生に顔のまわりを布団で囲んで
他の子が見えないようにされたり、じたばたしないように足を押さえられたりしている
らしいです。
小学校に入るまでは「寝ろ、寝ろ」と言われ、学校に入ると「寝るな」と言われ、
子どももなかなか大変です・・・。