登園拒否の理由
せっかく保育園に行ってくれるようになったと思っていたのに、
今度は登園拒否になってしまったひなちゃん。(97年5月後半)
「一体なぜ?何がネックなの???」とパソコン通信の会議室に
書いたら、長男良君の登園拒否を体験したママさん(尾花紀子さん)が、
こんなアドバイスをしてくれました。
たぶん、ひなちゃんの心理状態を考えてみると……
「どうやら、お母さんの都合で私は保育園なる施設に預けられているらしい。」
だと思います。保育園が好きか嫌いか、お友達や先生が好きか嫌いかは
この場合まったく別の次元の事です。
大切に大切に、常に自分だけを見て自分の事を考えて行動してくれていた
お母さんだった。自分がイヤと言えば通じた。保育園でも「イヤイヤ」を
していたら、保母さんをやってくれて付合っていてくれた。周囲の雰囲気にも
慣れて、保育園という場所がちょっぴり親しみが持てるようになった。
なんか、いい感じ!!…と、ここまでは自分の目から見た感情なのです。
で、ひなちゃんの気持ちにもゆとりがでてきた。そしたら、傍観者として
自分を見られる(まぁ、決して子供自身がそう悟っているわけではないですが)
様になってきて、ふと気付いたら
「あらら、お母さんの時間を作り出すためにココにいさせられているんだわ!」
という現実を、何とはなしに敏感に察してしまったという状況でしょう。
> #いままで「他の子と比べないで」「その子らしく育ってくれれば」
> なんてかっこいいこといってたくせに、ちょっと他の子ができることが
> できないと「なんでうちの子だけ!?」とカッカしてしまう
> 自分が情けないです。。。
たみーさんのところだけではありません。うちの良も、それはそれはヒドイ
登園拒否になりました。登園しだして一月ちょいたった時のことです。
「帰りたくな〜い!」と言っていた子が、「預けられるのはイヤぁ〜〜!!」
に突然変異してしまい、私もどうしてよいのやらわかりませんでした。
ベテラン保母さん曰く、カンの鋭い子は必ずと言っていいほど、ある時点で
「預けられている自分」に気付くのだそうです。「保育園が楽しいと思う」
という感情とは、全く別の次元で気付く。だからやっかいなのです。
数日間実家にお泊まりでお休みさせ、何とか「行ってみようか?」となって
午前中帰りがまたまた続き、また「行かない〜っ!!(;_;)」となるの
繰り返し。今思えばゾッとする数週間でした。
この手の子は、無理矢理預けて帰ればあきらめるというわけではないケースが
多いそうです。だって、その「無理矢理」を悟っているのですから。悪循環!
その挙げ句、お友達にはさほど執着していない(入園間もない)ため、友達と
遊びたさが勝って行きたくなるということもない。
では、良は何がきっかけで行くようになったか。私は良の優しさにかけてみたんです。
その子その子の特性があるので、ケースバイケースですが。
ある日、園長先生のお祝い会が催されることになっていました。園児は一人一輪
のお花を持ってお祝いするのです。そこで、良に
「園長先生がね、良ちゃんにもお祝いしに来て欲しいっておっしゃるの。
大好きな良ちゃんが来てくれないのはとってもさびしいって。
良ちゃんもお祝いの時には大好きな人におめでとーって言って欲しいよね。
園長先生も、良ちゃんがおめでとうございます!って言ってくれたら嬉しいって。
どーしよーかぁ。おめでとうだけ言って、お花をプレゼントして、それから
帰ってきてもいいから、行く?先生にさびしくてもガマンしてもらう??」
ってとっても優しく聞いてみたのです。良はず〜っと黙って考えていて
「園長先生のお祝い、行ってあげる!先生りょーちゃんがいないのかわいそうだもん」
と自分から結論を出しました。
「お母さんの都合で預けられている自分」じゃなくて「誰かに望まれている自分」
を見つけ、「保育園に行ってあげないとさびしい人がいるんだ!」という結論に
達したのでしょう。
都合で預けられている = 邪魔な自分 ……という構図とは正反対に
いて欲しいと思われている = とっても必要とされている自分 ……という図が
頭のなかで出来上がったのだろうと思っています。
当然、園長先生は困り果てて悩んでいた私の事もよ〜く知っていて、
お祝い会が終わった時、ものすごく感激して喜んでくださったのです。
「良くんが来てくれたのが、今日の出来事のなかで一番嬉しかった!」って。(^-^)
それ以来、毎日ちゃんと通ってくれるようになり、時間も無理をしないように
少しずつ引き延ばして、当初の19時まで戻りました。
今や年長さん。「望まれて通っている保育園」が誇りらしく、クラスのリーダー
さんとして立派に先生のお手伝いやら下の子たちの面倒を見ている良。
「今日は、ババのうち行く?ママお仕事なんだけど…」と言う私に対して
「リーダーさんが休んだら大変だよ。ババにはお迎えに来てって言って!」
と言うまでに成長しました。本当に最近は休むのをものすごく嫌がります。
だだをこねて我が侭言っているのも、最後の悪あがき。当人も、保育園に
通わなきゃならない自分を知っています。しばらく付合ってあげて、彼女が
「そろそろお母さんにも伝わっただろうし、保育園行ってあげてもいいかな…」
という気持ちになりかけて来た頃を見計らって、何かのきっかけを作って
行かせてあげましょうよ。自分から我が侭言いはじめたので、ある時点からは
収拾が付かなくなってくると思うのです。そのサインを見過ごさずに、
「お友達の誕生日会やるんだって!」とか「バザーがあるんだって!」とか
何でもいいから、「ひなちゃんに来て欲しいって!」と言って、「そんなに
言うのだったら、行ってあげようじゃないの!」という風に言わせてあげましょう。
ちょっぴり時間はかかっても、ちゃんと登園できる様になりますよ。
いろいろあって大変だったでしょうけれど、これが最後の難関です。
この登園拒否が通り過ぎれば、もう一段落。
ガンバレッ!!!