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| ●6(中学校高学年用) 「連帯か抑圧か−第三世界の女性たち」より (1) | |
![]() ナイアニは14歳で、結婚してもいい年齢です。ということは、彼女はもうすぐ割礼を受けなければならないのです。 割礼というのは、男の子も女の子も受けなければならない性器切除の手術のことです。割礼を受けるまでは、一人前の男や女ではないとマサイの人々は考えています。手術は家で行われ、手術をするために呼ばれるのは特別な人たちです。手術はカミソリの刃かナイフを使って、全く麻酔なしで行われます。男の子たちはペニスの包皮を切り開きます。女の子たちはクリトリスと「恥唇」と呼ばれるものを切り落とします。それが恐ろしく痛いということをナイアニは知っています。 友だちから聞いたことがあるからです。彼女はまた、痛いからといって声をあげたり、あるいは別のやり方で痛いということを訴えてはいけないということも知っています。それは恥だからです。ナイアニは自分が痛みのあまり、痛いということを訴えてしまうのではないかと心配しています。 また、女性はいつも身をきれいにしているわけではないので、後で傷口が炎症を起こすこともよくあります。 男の子たちについては、苦痛は短くてすみ、傷口はふつう、自然に治ります。 しかし、女の子たちにとっては一生の傷になります。性器のもっとも敏感な部分を切り取ると、後に性欲を感じる可能性が少なくなってしまうのです。さらに彼女たちは、尿と生理の血が外に出てくるためのほんの小さな穴だけが残るように性器を縫い合わせる手術も受けるのです。出産の前にはしばしばその縫い目を切り開き、出産の後には閉じなければなりません。 どうして、マサイの子どもたちは割礼を受けてこのように苦しまなければならないのでしょうか? お父さんのシャルラルがこう聞かれたら、彼はまず答えたくないでしょう。これは、マサイ族ができれば話題にしたくないことなのです。 しかし、彼はこう言います。 「割礼は子どもが成人したということを意味します。男の子は男に、女の子は女になるのです。女の子はみんな割礼を受けなければなりません。そうしなければ、結婚できません」 「どうしてできないのですか?」 「割礼をしていない女の子を欲しがる男はいないからです」 「どうしてですか?」 「割礼を受けていないからです」 「マサイの子どもたちが割礼を受けなければならないと決めるのは誰ですか?」 「決める人は誰もいません。わたしたちマサイ族はずっと自分の子どもたちに割礼をほどこしてきたのです」 「だから、それを続けなければならないのですか?」 「そうです!割礼を受けていない者は一人前のマサイではないのです」 |
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