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| ●5(小学校高学年から中学校用) 「魔女狩りから参政権まで−ノルウェー女性史」より (1) | |
![]() 授業中、女の子たちがあまり活発でないことが、イーダには気がかりです。女の子たちは、質問に短く正確に答えます。一方、男の子たちはどんどん発言します。このちがいに、子どもたち自身は気づいていないとイーダには思われるのです。 ある日、イーダは実験をしました。生徒たちは魔女狩りについての本を読みました。イーダは前もって質問をたくさん作ってきていました。そして、授業の終わりの15分間、どんなことを学んだか、みんなに質問しました。イーダは男の子だけを当てました。女の子も手をあげていましたが、女の子は当てませんでした。イーダは、きっとみんなが自分がしていることに気づいて、不公平だと抗議するだろうと考えていました。けれども、ちがいました。チャイムが鳴ると、みんな教室から急いで出て行ってしまいました。誰ひとり、何も感じなかったのでしょうか? 次の日。 昨日に引き続き、300年前から400年前に起きた魔女狩りについて勉強しました。終わりの15分、イーダはまた質問しました。今度は女の子だけに答えさせました。5分もしないうちに、「先生、どうして女の子だけに聞くの?」とフランクが叫びました。イーダは聞こえないふりをして質問を続けました。すぐ、グンナルとタリエが騒ぎはじめました。すると、スティーグが怒って言いました。「不公平だよ、先生!手を上げたみんなを当てなくちゃ。女の子だけじゃなくて。」 イーダは女の子に質問を続けようとしました。けれどもそうはいきませんでした。ビルイッテを当てたとき、ビルイッテが言ったのです。 「先生、みんなに当てた方がいいと思います。いつもやっているように」 イーダにはそれ以上できませんでした。時間は、まだ7分残っていましたが、女の子だけに質問を続けることはむりでした。 「きのう、魔女狩りについての質問に答えた人は?」イーダは知りたかったのです。男の子たちがみんなためらいながら手をあげました。 「どうしてだれも、きのう、男の子だけが当てられているって気づかなかったのかな?」イーダは首をかしげました。誰もそんなことは考えていなかったのです。「きっと何か原因があるはずだよ」ヤルレが言いました。「これはみんなで話し合わなくちゃ、先生」モニカが言いました。「ええ、そうしましょう」イーダが言いました。 |
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